稲の天日干しのこだわりは稲架かけだけではない!!
米の天日干しは稲架かけ(読み:はさかけ)だけだと思っている人が多いと思います。
それは稲架かけをした後の天日干し(2度目)の景色を見ることがほとんどなくなったからだと思います。
<天日干しとは>
そもそも天日干しとは、目的のものに太陽の光を当てて、風を当てて、乾燥をすすめる行為のことです。
お米や野菜、果樹などを天日干しするとおいしくなる!!というのも一つの理由だと思います。
<稲の天日干しの目的>
そんな中、お米の天日干しの目的は何かといいますと、
ずばり、おいしく食べるため!!です。
美味しく食べるための手段として、天日干しという行為をするのです!
<お米をおいしく食べるために干すとは>
ここではまだ、天日ではなく、干す、ことだけに焦点を当てていきたいと思います。
稲を干すとは、お米をおいしく食べるための手段です。
どなたかお米を干す前に食べたことがある人はいますでしょうか?
お米のおいしさの一つであるモチモチ感が少ないと思います。
その理由は、お米の含水量が多すぎて、まだ引き締まっていないからです。
つまり、お米を干す理由は、お米の含水量を減らすことで引き締まったお米にし、
それから炊くことであの食感を出している、ということです!!
もう一つは、お米の長期保存のために干す、です。
これもお米をおいしく食べるために干す理由の一つです。
半年後もおいしいお米を食べるためには、保存状態がよくなければおいしく食べれません。
冬の間は含水率14%ほど
暖かくなる春以降は、13%ほど
がよいと言われています。
<天日干しの方法>
稲の天日干しの方法は、稲架かけです。稲架かけとは、稲を束ねて、紐などで結んで、棒などに掛けて干すことです。
縛った部分も乾燥していくので、水分が抜けた分、体積が小さくなります。その分を考えてきつく縛っておかなければいけません。
また、棒に掛けるときに隣同士支え合うように掛けていかないと抜けやすいので気をつけてください。
そして、本題ですが、
稲の天日干しは天日干し一度きりでは足りません!!!
なぜかと言いますと、
お米を干す第二の目的として「乾燥」という話をしました。
乾燥のために、棒に掛けるのですが、太陽の光が当たる側と当たらない内側の水分量は変わってきます。
ですので、太陽の光がまんべんなく当たるようにしなければいけません。
それが、
脱穀をしたあとの、2回目の天日干しです!!
<2回目の天日干し>
2回目の天日干しは、脱穀後に行います。
脱穀して、稲が籾(もみ)の状態になってから天日で干します。
そうすることでお米がまんべんなく乾燥し、より均一な品質のお米になってくれます。
均一になればなるほど、お米を炊くときの加減がしやすかったり、保存をするときの気遣いが減ったりします!
<天日干しとおいしさの関係>
まずは、天日干しか機械乾燥かどうかは置いておいて、
お米をゆっくり乾燥させた方がおいしいお米になる、と言われています。
その上で、天日干しの方がおいしい、というイメージがあります(実際にはわかりません)。
では、天日干し稲架かけをした後、最終調整のために、温風機械乾燥をしたお米のおいしさはどうなのでしょうか。
一度食べ比べをしてみたいものです!
<おいしいお米の選び方>
ということで、
おいしいお米を選ぶ方法は、お米の生産者さんの栽培方法や、収穫後処理(ポストハーベスト)をどう行っているかを知ることだと思います。
今ではインターネットが普及したことで、生産者さんとつながることが容易になりました。
ぜひ生産者さんにお問い合わせいただき、
天日干し?
ゆっくり機械乾燥?
稲架かけと機械乾燥の使い分け?
2度の天日干しをしている?
などなど。
あなたのこだわりに沿っているかどうかを知ったうえで、
その農家さんが経営を継続できることも考えた上で購入を決めていただきたいと思います。
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