耕作放棄地を田んぼへ再生 ~2014.11から2015.6までの歩み~
耕作放棄地を田んぼへ再生する過程を極力簡潔に!
僕は、この松平という場所が好きになっていて、ここで農業したいなぁって思ってました。
青年海外協力隊としてウガンダへ派遣する前から思ってました。
将来、新規就農したいなぁ、って。
思ってたというか、将来、新規就農する、って決めてました。
この松平は、豊田市の街から遠すぎず(豊田市駅から車で20分)(松平インターから車で10分かからない)、近すぎず。
徳川家康のルーツである東照宮へつながるメインの通りから
一歩二歩中へ入って100mほど急登した場所にあって、
麓では雨でもここでは雪、ということがあって、
こんな山の谷間が宅地になることはないだろう、
とか
道路が拡張されて自然が壊されることはないだろう、とか
桜や紅葉がきれいで、散策の人用に100台停めれる駐車場があって、
トイレも完備されてる、とか
人を呼んでなにかをするには、こんなにいい場所はない、って思ってました。
ボルダリング(岩登り)のメッカでもありますし☆
ここに
何度も通って、「僕、ここで農業やりたいと思ってるんです。」って村の人に声かけて、
でも、どこの誰かもわからん人間に、どうぞ使ってください、なんて言わないと思うから、
やっぱり何度も何度も通って、、、
そうこうしてたら、「そこのあいてる農地は○○さんの土地で、農業やってないから聞いてみろ」って。
うれしかったですね。第一歩を踏み出せた!って。
そうして、話は進んで、
「百姓仕事をしてくれるならどうぞ使ってください」ってことになり、張り切って農地再生に取り組みました。
2014年11月のことです。
当初は全貌が見えない耕作放棄地でした。
まずは草刈です。全貌を確認しないと。
ちょうど紅葉の季節で毎日が紅葉狩り!
週末はたくさんの人が散策に来ます。
さっきの写真の場所の逆側です。
みんなこの駐車場から周辺へ歩き出します。
刈った草で焼き芋しました。
どっかの本に、「水が溜められれば、雑草は自然と朽ちていく」って書いてあったので、
ほんとうに草は朽ちていくのか実験してみました。
結果、
奥のススキは朽ちてくれましたが、手前の草は生き残りました。
本を鵜呑みにするのも危ういですね。
モグラか何かの穴を見つけては埋めていきます。
そして水を溜めようと試みましたが、右側は水につかりません。
選択肢は二つ。
・耕して均平させる
・深く水を溜められるようにする
僕が選んだのは、上の写真のように、耕して均平させる。
でも問題が。
高い場所の土を、低い場所に移動させたいのだけど、
高い場所の土を削ると粘土質の土がでてきてしまってよくない。
ということで、
できるだけ均平化して、さらに、水も深く溜められるようにする、ことにしました。
水は溜まったんですけどね。アシって言われる雑草の根っこがひどくて。
取りました。もちろん鍬だけです。
鍬で掘り返して、田んぼの外へ運ぶ。ふ~(-_-;)、って感じです。
でも徐々に田んぼっぽくなっていくんですね。水がたまったときはかなりうれしかったです。
一日で田んぼに水は溜まらないので、水を入れ始めた次の日に田んぼを確認するんですが、
水がたまった田んぼを見たときは一人ガッツポーズでした。やった!!って。
近所のおばあちゃんが
「ようやらっせったねぇ(よくやったねぇ)」って
「あんたが来てくれて毎日ここを見るのが楽しみになった」って。
こういううれしいときなんて言っていいかわかんないです。
「お米を収穫するまではわかんないです。」ってよくわかんない返しをしたような。
そんなこんなでお米の種をまきました。
以前お世話になった農業生産法人「みどりの里」さんから「イセヒカリ」という品種の種も
みをいただきました。
伊勢神宮に奉納するお米です。
カエルもたくさん戻ってきてくれました。
写真にはとれなかったけど、赤とんぼも戻ってきてくれました。
・・・赤色をしていたトンボです。赤とんぼかどうかは不明です。
今の稲作は、早くに収穫をするから、赤とんぼの産卵時期に田んぼに水がない。水がないと赤とんぼは産卵できない。だからどんどん減ってきてる、らしいです。
ちなみに、蛍も戻ってきてくれました!!
すくすくと育ってくれてます☆
こうして無事に田植えを迎えることができました!
残念ながら写真が。。。撮る余裕がなかったので写真ありません(^^;)
5人くらいで手植えしました。
ロープ張って、直線に植えていったんですが、、、写真がないとイメージわかないですね。
すみません。
まぁなんにせよ、田植えも無事におわりました。
深く植えすぎたり、浅く植えすぎたり、
田植えが初めての人が多かったので、こんなもんです。
恥ずかしながら僕が植えた場所もうまく植わってないところがありました。
草取りしながら手直ししたので初期生育は大丈夫だと思います。
田植えが初めてだったり、子ども連れてきてくれたり、
いろんな人が田植えを「経験」してくれたことがうれしいですね。
今は「田植え休み」がないんですよね?!
田植の時期になると、学校が休みになってみんなで田植を手伝う、っていう僕が生まれるよりも前の時代の慣習。
時代は変わりますね。
時代が変わっても大事なことは残していきたいです。
ということで、この田んぼを見守りつつ、
次の試みを進めます。
「耕作放棄地再生プロジェクト~田んぼ編 part 2~」
まったく全貌がわからないこの場所を田んぼにします。
昔々は田んぼだったそうです。
木も生えてしまってますし、日当たりもよいとは言えませんが、
生活排水の混じらない清水が流れ込みます。
おいしいお米になるんだろうなぁ、って予想☆
来年の田植えまでに田んぼにすることを目標に!
もっと言えば、田植えをして収穫まで漕ぎつけて、食す。
この試みに価値を感じた仲間を募集!
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